【 手術の様子 】

2000/07/18(火)

私は手術中のことはもちろん知らないです。「はい、眠くなりますよ〜」って言われてから、次の瞬間には「ウルシハラさん、終わりましたよ。お部屋に戻りますよ〜。」って言われたんですもの。

手術の様子は、旦那さまが手帳にメモってレポートしてくれました。
ピンクの文字は私のコメントです。)


13:25 手術室入り。
13:30 橘田先生入る。
14:40 手術室に呼ばれる。左右の卵巣を見せてもらう(※)。

(※)私の開腹中の内臓を見せられたそうだ。手術室で、お腹から卵巣をヨイショと取り出して説明を受けるなんて、旦那さまもビックリだよね。 「アレを見た俺は、もう立会い出産なんて平気かもね」と申しておりました。

【先生の説明】
右側は全部取らなきゃダメです。
左側も思ったよりひどい。ここに正常な組織が見えますね、ここは残します。
自然妊娠は難しいかも。手術はあと1時間くらいかかります。


16:00 先生に再び呼ばれ、取り出した腫瘍を見せてもらう。ハサミで破ったら、右側の腫瘍の中はほとんど水。左側は脂が固まって硬くなっていた。

(腫瘍の様子は、手術翌々日に写真で見せてもらいました。)

右側の卵巣の大きさは、赤ん坊の頭くらい。先生も「近年マレに見る大きさ」とびっくりしていました。
両手にズッシリくるくらいの大きさです。周りの臓器に一部癒着していたりして取り出すのに苦労したみたいです。
何層かある腫瘍の一部が既に破裂していたりして、腹痛が以前にあったのではないか?と。
私の記憶にはそのような腹痛、ないんです。ニブイのかな。おかげで腫瘍はヌクヌクと育ってこの大きさ、というわけ。

左側の腫瘍は直径8センチほど。
医学の教科書的に言えば、8センチあれば手術なんだとか。こっちだけでも立派な卵巣のう腫だったのね。
卵巣の図
【先生の説明】
見たところ、ほぼ類皮のう腫とみてよいでしょう。正確には病理検査の結果待ちです。
左側の卵巣は、腫瘍を取って縫い合わせた結果、親指の先くらい残りました。
問題は
(1)卵巣から卵子が排出されるか?
(2)卵子を卵管でキャッチできるか?
この経過を見る必要があります。
ダメなら体外受精など他の方法を探すことになります。


16:10 手術室から病室へ。(※)

(※)手術は2時間ちょっとかかったのでしょうか。麻酔の先生が前の手術の関係で遅れていて、手術室で15分くらい待った記憶があります。

17:00 体温は35.2度。体が震え、電気毛布で暖める。
18:00 顔から上半身にかけ、湿疹が出る。1〜3分毎に出たり消えたり。
18:20 嘔吐(※)
19:00 肝臓の働きを高める薬、吐き気を抑える薬を投与。
20:00 面会時間終わり。

(※)病室に戻ってきてからの周りの会話、全部聞こえていました。でも、麻酔のせいで目を開けるとか体を動かすことがどうしてもできなくて、おとなしく寝たフリをしていました。
寒いとか暑いとかいう感覚もなくて、でも体がガタガタ震えて自分で止めることはできませんでした。

それから急に気持ち悪くなってきて、これをどうしても周りに伝える必要があると思って「キモチワルイ」とがんばって言ってみました。でも、よく聞こえなかったみたいなので、もう少しがんばって「気・持・ち・悪・い」と言いました。そしたら急に吐き気がして「ハキソウ、ハキソウ」と言った後、洗面器に嘔吐してしまいました。
胃が空っぽなので、吐くものはなく、でも手術したばかりのお腹にギュゥと力が入ってとってもつらかった。

看護婦さんに聞いた話では、麻酔の後はショック症状とか出るみたいで怖いらしいです。

湿疹は私の場合「お酒に弱い」ために出る性質のものだったらしく、心配はいらないと後で先生に言われました。